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私の作業部屋の壁は、ずっと味気のない白い壁紙で、いつか色を塗りたいと思っていました。部屋には、収納小部屋のようなものがあり、5年前に、そこの壁をウグイス色の塗料で、壁紙の上から塗りました。結果には満足していますが、壁紙が妙にガビガビしており、手触りも悪くて、これは次に壁紙を剥がしたいときにさぞ苦労するだろうな、と思ったので、次は、壁紙を剥がしてから色を塗ろうと決めていました。
といいつつ、数年があっという間に経過し、今年ようやく、色々調べ、人にも聞き、まあ、これでよいかなという自分なりの方法を決め、塗料などの材料をそろえました。
1.壁紙を剥がす
一番上の壁紙は、私の場合ものすごく簡単に剥がれ、溶剤は一切いりませんでした。下には、薄紙と呼ばれる白い和紙のようなものが、全面に貼られておりました。5年前に、業者が一度壁紙を貼り直していた為か、思ったより、薄紙の状態がよく、この上に直接塗装もありか?と一瞬思ったのですが、ケバが目立つ場合があると聞いたので、薄紙も剥がすことにしました。
2.薄紙を剥がず- 地獄のはじまり
トルトーレ(ヤヨイ工業)を希釈し、霧吹きに入れて、薄紙に塗布しながら少しずつ剥がして行きました。すると、、、薄紙の下にまた薄紙、また薄紙と、過去の張り替え時の遺産らしきものが続々出てきました。しかも、どうやらその下の下地剤とパテ部が劣化していて、最初は下地と分らないくらいでした。
これは、一体、いつになったら取れるのか?
パテに筋みたいなのがついてるから、パテごと取りたい!
でもパテ、取るのがすごく大変。。。
という事で、海外では「スチーマー」で壁紙を剥がすと聞き、ケルヒャーのスチームクリーナーを壁全体にかけたところ、トルトーレなしでも、薄紙が剥がれることがわかりました。ただやはり20年たっている下地は堅くてスクレーパーでも取りにくい。
上の写真はだいたい剥がし終えたところ。
上の写真は、だいたい剥がし終えたところです。パテはどうしてもというところだけ剥がし、あとは諦めました。灰色の部分が見えるでしょうか。これは、石膏ボードの紙まで剥がしてしまったよくない状態で、灰色の状態まで剥がしてしまったら、その部分は、下地を塗らないと駄目なようです。
3.とりあえず、穴や釘目に、パテを塗る
薄紙を剥がして初めて判明したのですが、この壁の石膏ボードの継ぎ目には、「ファイバーテープ」が貼られていないことが分りました。ないので、継ぎ目はパテで埋めてありました。角の処理も特になかったのです。こういう処理は現場ではよくある事らしいのですが、丁寧な仕事とは言えないですよね。20年以上経過し、この継ぎ目は劣化し、もろくなっていました。
ファイバーテープを劣化したした部分の上から貼付けるかどうかは、随分悩み、決定できずに作業が遅れましたが、なしで行く事にしてみました。
ここで、壁紙の構造をまとめてみます。
穴埋めパテ
下地パテ(意見は様々ですが3度塗りが一番丁寧みたいです)
薄紙(状態により薄紙が幾重にもかさなって貼られている場合あり)
壁紙この順番になっていると思います。
注意:壁紙を張り替えたい人は、薄紙の状態がよければ、薄紙は剥がさずにその上から貼ればよいようですね。
4.下地パテ塗布1回目
ヤヨイ工業のワイドパテスーパー6.4kg(白色、硬化時間120分)を、まずは、500g:水300mlで混ぜました。混ぜるときは、インパクトドライバーに取り付ける事の出来る、「電気ドリル用パワーミキサー」という撹拌棒を使用しました。私のものは、新潟精機のもので、確か2千円しなかった様に思います。ステンレス製です。(樹脂製?のものもあり、そちらは、撹拌中にバケツを傷つけないメリットがあるようです)
これを、ステンレス製の専用ヘラで伸ばして、灰色の部分に伸ばして塗ります。コテやヘラは、色々持っているので、買う迄もないかな、と思ったのですが、買って正解でした。塗りやすさが全くちがいました。
5.下地パテ塗布2回目
2回目は、ワイドパテスーパーの指示通りに、500gを水325mlで撹拌したのですが、1回目の下塗りと水量の指示は微妙にしか違わないのですね。塗る時に水で少し伸ばしつつ塗ってみました。
使用したパテの総量 1.6kg
塗った壁は、幅4.4m、高さ2.5m(出窓と壁埋め込みのエアコン穴があるので、幅は4.4の2/3くらいしかないと思います)